

傘の構造を知る
傘の主な部位は傘生地、パネル、親骨、受骨、中棒、ろくろ、持ち手です。製品によっては石突、露先、留めバンド、別付けのケースもあります。
名称と役割をそろえておくと、参考品の説明や図案の位置、オリジナル傘の仕様を具体的に伝えられます。
部位を確認する
五つのグループを、実物写真と説明で順に確認できます。





傘の部位一覧
| 部位 | 場所 | 役割 |
|---|---|---|
| 傘生地 | 骨の上を覆う布地 | 傘の覆いをつくる |
| パネル | 縫い合わせた生地の一片 | 隣のパネルとつながり傘面になる |
| 親骨 | 傘生地の下から外周へ伸びる骨 | 傘面の形を支える |
| 受骨 | ろくろと親骨の間にある骨 | 開閉の動きを親骨へ伝える |
| 中棒 | 傘の中央を通る棒 | 持ち手と上部構造をつなぐ |
| ろくろ | 中棒のまわりを移動する部品 | 開閉時に中棒を滑る |
| 持ち手 | 中棒の下端にある部分 | 握る場所になる |
| 石突 | 傘の上端にある部品 | 上端を仕上げる |
| 露先 | 親骨の先端にある部品 | 傘生地の端をつなぐ |
| 留めバンド | 傘生地に取り付ける帯 | 閉じた傘をまとめる |
| ケース | 必要に応じて付く別のカバー | 収納・携帯時に傘を覆う |
呼び方はメーカーによって異なる場合があります。「先端」や「キャップ」など曖昧な言葉は、部位を示した写真と一緒に伝えると確実です。
4種類の傘を比較
ゴルフ傘、自動開閉の折りたたみ傘、手開きの折りたたみ傘、長傘を比較します。A01〜A04はこの記事内のサンプル番号です。




関連製品は仕様が異なる場合があります。ご注文前に選定した品番と承認サンプルをご確認ください。
サンプルの仕様比較
寸法と素材はサンプル資料に基づいています。横線は未確認の項目を示します。
| サンプル | 種類 | 生地/骨数 | 親骨の長さ | 資料に記載された素材 | 開閉方式 | ケース |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A01 | ゴルフ傘 | 8枚/8K | 68.5 cm | 親骨・受骨・中棒:FRP | 自動開き | なし |
| A02 | 三つ折り自動開閉傘 | 6枚/6K | 54 cm | 親骨:FRP、受骨・中棒:アルミ | 自動開閉 | 共生地ケース |
| A03 | 手開き折りたたみ傘 | — | 58 cm | 親骨:FRP、受骨・中棒:鉄 | 手動 | 共生地ケース |
| A04 | 自動長傘 | 8枚/8K | 63.5 cm | 親骨・受骨:FRP、中棒:アルミ | 自動開き | なし |
傘生地とパネル
傘生地は傘全体の覆いです。パネルはその一部分で、通常は縫い目で隣のパネルとつながります。開いた傘で全体の形を確認し、縫い目をたどって各パネルを見分けます。
ロゴや柄を配置するとき、この違いは重要です。一つのパネル内に置く図案と、縫い目をまたいで続く図案ではレイアウトが変わります。印刷するパネル数と、傘全体のパネル数も分けて考えます。

写真の黒い傘生地には、放射状の縫い目でつながった8枚のパネルが見えます。製品によって構成は異なるため、相談時にはパネル数と親骨数を別々に記録します。
オリジナル傘では、開いた状態の写真に図案の範囲を記入し、寸法、向き、使用するパネルを示します。生地組成、コーティング、印刷方法は選定した製品仕様で確認してください。写真だけでは材料や加工方法を確定できません。
親骨と受骨
親骨は傘生地の下を外周へ伸び、傘面の形を支えます。折りたたみ傘では親骨が複数の可動部分に分かれ、収納時に短くなります。
受骨はろくろと親骨の間にある部材です。開閉機構が動くと、受骨が親骨を動かし支えます。接続や配置は骨組みによって異なります。

見分けるには、傘の外周から親骨を内側へたどり、その親骨と動くろくろをつなぐ部材を探します。上からの写真より、内側からの写真の方が確認しやすい場合があります。
相談時は親骨数、折りたたみ部分、各骨部材の仕様を分けて記載します。親骨数だけで耐風性や耐久性は判断できません。性能条件は、確認できる資料と対象製品を合わせて検討してください。
中棒、ろくろ、開閉動作
中棒は持ち手から石突へ向かう中央の部材です。ろくろは中棒のまわりを滑り、受骨を通じて骨組みを動かします。
長傘と折りたたみ傘
長傘は通常、長さが固定された中棒を使います。閉じると傘生地と骨組みが中棒の周囲に集まります。折りたたみ傘は伸縮する中棒と折れ曲がる親骨を使うため、収納時の全長が短くなります。構造と操作方法は別の仕様です。


主な三つの開閉方法
- 手動開閉:手で開き、手で閉じます。
- 自動開:ボタンなどで開き、閉じる操作は手動です。
- 自動開・自動閉:機構が傘を開閉しますが、中棒のリセットは別に手で行う場合があります。
仕様書には、開く、閉じる、収納状態に戻すまでの順番を記載します。ボタン位置と選定サンプルの操作を確認し、「自動」という一語だけで判断しないようにします。
持ち手、石突、露先
持ち手は中棒の下端にある握り部分です。形状、表面仕上げ、取り付け、ボタン位置を確認します。石突は反対側の上端にあり、突き出た形や短いキャップなど、製品によって異なります。
露先は傘の外周に並ぶ部品です。中央の石突とは別の部位なので、選定品で形状と取り付けを個別に確認します。



外観と材質は分けて記録してください。木目調の仕上げは木製であることの証明ではありません。希望する形、色、仕上げ、ブランド表示を記載し、材質は別途確認します。
留めバンドとケース
留めバンドは閉じた傘の生地をまとめます。取り付け位置、留め方、ロゴや図案の有無を確認します。印刷する場合は、開いた状態と留めた状態の向きを示します。
ケースは別のカバーです。収納時の持ち手と傘生地の位置に合うサイズである必要があり、折りたたみ傘だからといって付属するとは限りません。


発注時はケースの有無、素材、色、図案、ラベルを分けて確認します。タグや個別包装もケースとは別の項目にします。
発注前の確認項目
よくある質問
傘生地とパネルはどう違いますか?
傘生地は全体の覆い、パネルは縫い合わせた一つの区画です。図案の位置はパネル単位で示します。
ろくろは中棒と同じですか?
違います。中棒は中央の棒で、ろくろはその周囲を滑り、受骨を通じて骨組みにつながります。
傘の外周にある小さな部品は何ですか?
一般に露先と呼ばれます。中央上端の石突とは分けて記載してください。
自動閉とは傘全体が短くなることですか?
必ずしもそうではありません。傘生地の自動閉と中棒の収納は別の動作です。選定品の説明で確認します。
参考品から仕様へ
傘の企画を相談する
傘の種類、数量、参考写真、図案の情報をお送りください。重視する部位と、まだ決まっていない点も一緒にお知らせください。
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