傘の構造を知る

傘の部位と
構造

部位の呼び方、構造、発注時に確認したい点を写真で整理します。

部位ガイド8分で読めます
部位を確認する
持ち手と骨組みが見える、下から見た黒い長傘の開いた状態。
生地、骨、中棒、持ち手が一つの構造をつくります。

傘の構造を知る

傘の主な部位は傘生地、パネル、親骨、受骨、中棒、ろくろ、持ち手です。製品によっては石突、露先、留めバンド、別付けのケースもあります。

名称と役割をそろえておくと、参考品の説明や図案の位置、オリジナル傘の仕様を具体的に伝えられます。

部位を確認する

五つのグループを、実物写真と説明で順に確認できます。

黒い傘生地を上から見た写真。8枚のパネルと放射状の縫い目が見える。
傘生地とパネルパネルが縫い目でつながり、傘面になります。
覆いの部分

傘生地とパネル

傘生地は全体の覆い、パネルは縫い目で区切られた一枚分の生地です。

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傘生地の下で親骨と受骨がつながる部分のクローズアップ。
親骨と受骨親骨が傘面を支え、受骨が開閉機構と親骨をつなぎます。
骨組み

親骨と受骨

親骨が傘面の形を支え、受骨がろくろと親骨をつなぎます。

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開いた長傘のろくろ、ばね、受骨の接続部分。
中棒とろくろ開いた長傘のろくろ、ばね、受骨の接続。
開閉機構

中棒とろくろ

中棒は中央の部材。ろくろが中棒を滑って骨組みを動かします。

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閉じた黒い傘の上にある黒い曲がり手元。
持ち手と端部持ち手は中棒の下端、石突と露先は反対側または外周にあります。
握りと先端

持ち手と端部

持ち手、石突、露先は位置が異なるため、別々に確認します。

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留めバンドでまとめた薄緑色の折りたたみ傘と別のケース。
留めバンドとケースバンドでまとめた折りたたみ傘と、別置きのファスナーケース。
収納と携帯

留めバンドとケース

留めバンドは閉じた傘をまとめ、ケースは別の収納部材です。

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傘の部位一覧

部位場所役割
傘生地骨の上を覆う布地傘の覆いをつくる
パネル縫い合わせた生地の一片隣のパネルとつながり傘面になる
親骨傘生地の下から外周へ伸びる骨傘面の形を支える
受骨ろくろと親骨の間にある骨開閉の動きを親骨へ伝える
中棒傘の中央を通る棒持ち手と上部構造をつなぐ
ろくろ中棒のまわりを移動する部品開閉時に中棒を滑る
持ち手中棒の下端にある部分握る場所になる
石突傘の上端にある部品上端を仕上げる
露先親骨の先端にある部品傘生地の端をつなぐ
留めバンド傘生地に取り付ける帯閉じた傘をまとめる
ケース必要に応じて付く別のカバー収納・携帯時に傘を覆う

呼び方はメーカーによって異なる場合があります。「先端」や「キャップ」など曖昧な言葉は、部位を示した写真と一緒に伝えると確実です。

4種類の傘を比較

ゴルフ傘、自動開閉の折りたたみ傘、手開きの折りたたみ傘、長傘を比較します。A01〜A04はこの記事内のサンプル番号です。

A01 · ゴルフ傘
A01 · ゴルフ傘サンプルの実物写真。

A01

ゴルフ傘

生地/骨数
8枚/8K
親骨の長さ
68.5 cm
開閉方式
自動開き
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A02 · 三つ折り自動開閉傘
A02 · 三つ折り自動開閉傘サンプルの実物写真。

A02

三つ折り自動開閉傘

生地/骨数
6枚/6K
親骨の長さ
54 cm
開閉方式
自動開閉
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A03 · 手開き折りたたみ傘
A03 · 手開き折りたたみ傘サンプルの実物写真。

A03

手開き折りたたみ傘

生地/骨数
親骨の長さ
58 cm
開閉方式
手動
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A04 · 自動長傘
A04 · 自動長傘サンプルの実物写真。

A04

自動長傘

生地/骨数
8枚/8K
親骨の長さ
63.5 cm
開閉方式
自動開き
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サンプルの仕様比較

寸法と素材はサンプル資料に基づいています。横線は未確認の項目を示します。

サンプル種類生地/骨数親骨の長さ資料に記載された素材開閉方式ケース
A01ゴルフ傘8枚/8K68.5 cm親骨・受骨・中棒:FRP自動開きなし
A02三つ折り自動開閉傘6枚/6K54 cm親骨:FRP、受骨・中棒:アルミ自動開閉共生地ケース
A03手開き折りたたみ傘58 cm親骨:FRP、受骨・中棒:鉄手動共生地ケース
A04自動長傘8枚/8K63.5 cm親骨・受骨:FRP、中棒:アルミ自動開きなし

傘生地とパネル

傘生地は傘全体の覆いです。パネルはその一部分で、通常は縫い目で隣のパネルとつながります。開いた傘で全体の形を確認し、縫い目をたどって各パネルを見分けます。

ロゴや柄を配置するとき、この違いは重要です。一つのパネル内に置く図案と、縫い目をまたいで続く図案ではレイアウトが変わります。印刷するパネル数と、傘全体のパネル数も分けて考えます。

黒い傘生地を上から見た写真。8枚のパネルと放射状の縫い目が見える。
A01 · 傘生地とパネルパネルが縫い目でつながり、傘面になります。

写真の黒い傘生地には、放射状の縫い目でつながった8枚のパネルが見えます。製品によって構成は異なるため、相談時にはパネル数と親骨数を別々に記録します。

オリジナル傘では、開いた状態の写真に図案の範囲を記入し、寸法、向き、使用するパネルを示します。生地組成、コーティング、印刷方法は選定した製品仕様で確認してください。写真だけでは材料や加工方法を確定できません。

親骨と受骨

親骨は傘生地の下を外周へ伸び、傘面の形を支えます。折りたたみ傘では親骨が複数の可動部分に分かれ、収納時に短くなります。

受骨はろくろと親骨の間にある部材です。開閉機構が動くと、受骨が親骨を動かし支えます。接続や配置は骨組みによって異なります。

傘生地の下で親骨と受骨がつながる部分のクローズアップ。
A04 · 親骨と受骨親骨が傘面を支え、受骨が開閉機構と親骨をつなぎます。

見分けるには、傘の外周から親骨を内側へたどり、その親骨と動くろくろをつなぐ部材を探します。上からの写真より、内側からの写真の方が確認しやすい場合があります。

相談時は親骨数、折りたたみ部分、各骨部材の仕様を分けて記載します。親骨数だけで耐風性や耐久性は判断できません。性能条件は、確認できる資料と対象製品を合わせて検討してください。

中棒、ろくろ、開閉動作

中棒は持ち手から石突へ向かう中央の部材です。ろくろは中棒のまわりを滑り、受骨を通じて骨組みを動かします。

長傘と折りたたみ傘

長傘は通常、長さが固定された中棒を使います。閉じると傘生地と骨組みが中棒の周囲に集まります。折りたたみ傘は伸縮する中棒と折れ曲がる親骨を使うため、収納時の全長が短くなります。構造と操作方法は別の仕様です。

開いた長傘のろくろ、ばね、受骨の接続部分。
A04 · 中棒とろくろ開いた長傘のろくろ、ばね、受骨の接続。
開いた長傘のろくろ、ばね、受骨の接続部分。
A02 · 中棒とろくろ開いた長傘のろくろ、ばね、受骨の接続。

主な三つの開閉方法

  • 手動開閉:手で開き、手で閉じます。
  • 自動開:ボタンなどで開き、閉じる操作は手動です。
  • 自動開・自動閉:機構が傘を開閉しますが、中棒のリセットは別に手で行う場合があります。

仕様書には、開く、閉じる、収納状態に戻すまでの順番を記載します。ボタン位置と選定サンプルの操作を確認し、「自動」という一語だけで判断しないようにします。

持ち手、石突、露先

持ち手は中棒の下端にある握り部分です。形状、表面仕上げ、取り付け、ボタン位置を確認します。石突は反対側の上端にあり、突き出た形や短いキャップなど、製品によって異なります。

露先は傘の外周に並ぶ部品です。中央の石突とは別の部位なので、選定品で形状と取り付けを個別に確認します。

閉じた黒い傘の上にある黒い曲がり手元。
A04 · 持ち手と端部持ち手は中棒の下端、石突と露先は反対側または外周にあります。
閉じた黒い傘の上にある黒い曲がり手元。
A01 · 持ち手と端部持ち手は中棒の下端、石突と露先は反対側または外周にあります。
閉じた黒い傘の上にある黒い曲がり手元。
A02 · 持ち手と端部持ち手は中棒の下端、石突と露先は反対側または外周にあります。

外観と材質は分けて記録してください。木目調の仕上げは木製であることの証明ではありません。希望する形、色、仕上げ、ブランド表示を記載し、材質は別途確認します。

留めバンドとケース

留めバンドは閉じた傘の生地をまとめます。取り付け位置、留め方、ロゴや図案の有無を確認します。印刷する場合は、開いた状態と留めた状態の向きを示します。

ケースは別のカバーです。収納時の持ち手と傘生地の位置に合うサイズである必要があり、折りたたみ傘だからといって付属するとは限りません。

留めバンドでまとめた薄緑色の折りたたみ傘と別のケース。
A03 · 留めバンドとケースバンドでまとめた折りたたみ傘と、別置きのファスナーケース。
留めバンドでまとめた薄緑色の折りたたみ傘と別のケース。
A03 · 留めバンドとケースバンドでまとめた折りたたみ傘と、別置きのファスナーケース。

発注時はケースの有無、素材、色、図案、ラベルを分けて確認します。タグや個別包装もケースとは別の項目にします。

発注前の確認項目

オリジナル傘の相談では、次の情報を準備します。

  • 傘の種類、用途、対象市場、数量。
  • 重要な部位を記入した参考品または写真。
  • 中棒のリセットを含む開閉動作。
  • 傘生地の色、図案ファイル、印刷位置と向き。
  • 部材の希望、ケース、ラベル、包装。
  • 単位と測定点を明確にした必要寸法。

寸法は親骨の長さ、開いた傘の直径、収納時全長を分けて記載します。測定点が不明な親骨長を2倍にして直径とすることはできません。未確定の内容は相談事項として残し、製品一覧から参考品を探してください。

よくある質問

傘生地とパネルはどう違いますか?

傘生地は全体の覆い、パネルは縫い合わせた一つの区画です。図案の位置はパネル単位で示します。

ろくろは中棒と同じですか?

違います。中棒は中央の棒で、ろくろはその周囲を滑り、受骨を通じて骨組みにつながります。

傘の外周にある小さな部品は何ですか?

一般に露先と呼ばれます。中央上端の石突とは分けて記載してください。

自動閉とは傘全体が短くなることですか?

必ずしもそうではありません。傘生地の自動閉と中棒の収納は別の動作です。選定品の説明で確認します。

参考品から仕様へ

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傘の種類、数量、参考写真、図案の情報をお送りください。重視する部位と、まだ決まっていない点も一緒にお知らせください。

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